ごあいさつ
専念寺は、江戸時代より富山県黒部市生地の地に根を下ろしてまいりました。その起源は、桓武平氏の嫡流である畠山庄司重能(武蔵国)の子で、鎌倉幕府の御家人であった畠山重忠を祖としています。
境内には大正時代に建立されたものを含め、百基近いお墓が並びます。毎年八月のお盆には、花々とろうそくの灯に彩られ、荘厳でありながら温かな雰囲気に包まれます。亡くなられた方々へのご家族やご縁のある方々の深い思いが、この地に息づいていることを感じるひとときです。


本堂は明治五年に建立され、年代が定かでないほど古いご本尊・阿弥陀如来様をお祀りしております。このご本尊様は江戸末期の火災からも守られ、今も変わらず私たちを見守ってくださっています。
このたび、長きにわたり皆さまのよりどころとなってきた本堂の傍らに、親鸞聖人の自筆による「南無阿弥陀仏」を掲げた合祀墓を建立いたしました。また、本堂内の一角には納骨室を設け、多くの方々から寄せられるご要望にもお応えしてまいります。
専念寺がこれからも、皆さまにとって安心してお参りいただける場所となるよう、精進を重ねてまいります。
専念寺住職
畠山 朋見
